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トルコリラ特集

ロシア危機のコストは上がり続ける2016-03-11 01:26

2015年11月24日にシリア国境上でロシア軍機を撃墜後、ロシアの政権はトルコに対する一連の経済制裁を課すことを決定した。
3か月経って、トルコを痛めつけるこのプランはすでに始まっている。
 
2015年11月末に向けてクレムリンで可決されt法令で、トルコからの特定商品が制限され、トルコへのすべての観光旅行が中止された。
 
エネルギー部門では巨大エネルギープロジェクトが経済制裁の対象になるとささやかれていたが、公式にはまだそのような決定はない。
 
 
輸出
 
経済制裁の最初の影響はトルコの対ロシア向け輸出とロシア人観光客からの観光収入が予想されたが、予想は現実となっている。
 
これらの部門の損失はトルコ経済に悪影響を与え始めている。
 
輸出に充当される農産物と同様に、アンタルヤ県や他のエーゲ海沿いの県での観光業は禁輸により悪影響を受けている。
 
トルコの輸出でロシアが占める割合は2008年まで増えた。世界経済危機の期間は減ったのだが、すぐにまた追いついた。
 
2013年には、70億ドルに達し、トルコの全輸出の4.6%となった。2014年には、3.8%に落ち、59億ドルであった。
 
2015年には、2.5%に落ち、39億ドルであった。結局、この期間で、トルコのロシアへの輸出はほぼ40%減っている。
 
 
スーツケース取引の減少
 
スーツケース取引は、手荷物として国民が外国からの商品を運ぶことを許可されている。
 
これらの国の国民は旅行先で、例えば2000ドルまで商品を購入し、スーツケースに入れて運ぶか、配送便により自国に運ぶのだ。
 
この行為はロシア人たちが長い間イスタンブールのラーレリ地区で行うことが見られてきた。
 
当初としア政府はこの行為を促したのだが、その後、意思決定がロシア政府に完全に移ると、この行為は難しくなった。
 
イランやリビアなど他の国での代替えも行われたが、ロシアはいつもこのことの重要性をわかっているのだ。
  
禁輸により、スーツケース取引は徹底的に減ると予想されている。
 
2014年には、スーツケース取引は86億ドルまで増えたが、2015年には36%減の55億ドルとなっている。

 
ロシア危機のコストは上がり続ける
 
観光業収入の落込み
 
トルコを訪れるtロシア人観光客の割合は、2009年から絶えず増え続け、2014年には482万2000人に達し、トルコに来る観光客の12.5%であった。
 
2015年には、11月と12月にこの数字は急落し、年間の観光客数は、365万2000人に減り、18.5%減となった。

ロシア危機のコストは上がり続ける観光収入に占めるロシア人の割合は、2003年から2008年の期間は横ばいでほぼ6%であった。
 
2008年の世界経済危機後は増えて2014年には8.6%に達した。しかし、2015年にはトルコに入国する観光客数は19%近くヘリ、ロシア人からの観光収入は33%下落した。
 
トルコの観光拠点であるアンタルヤでは、下落が顕著であり、業界観測では、2016年には特に悪影響があると言われている。
 
アンタルヤの次は、イスタンブールがこの危機により最も悪影響を受ける観光地である。
 
ロシア人観光客向けに用意されたアンタルヤの観光施設に加えて、ロシアへの生鮮野菜や果物の輸出の落ち込みがアンタルヤ県を蝕んでおり、中小企業にとってはつらい時期となっている。
 
従業員の解雇も始まっているが、現実の厳しさは将来にやってくる。
 
さらには、アンタルヤでは不動産購入という点でロシアが最有力である不動産販売も落ち込んでいる。
 
アンタルヤ地域では、不動産を所有するロシア人たちが不動産を売りに出す活動が見られている。
 
 
直接投資
 
(トルコ、ロシア)両国とも、双方の国内で運営している企業がある。ロシアには訳500のトルコ人企業があり、それらの150社が請負業である。
 
ロシアで運営されているトルコ人企業にはZorlu Enerji, Enka, Anadolu Grubu, Koç, Şişe Cam, Eroğlu Giyim, Denizbank, Arçelik (Beko), Vestel, Ant Yapı, Rönesans, Gama, Soyak İnşaat, Tepe İnşaat and the Alarko Group of Companiesなどが含まれる。
  
ロシアは、アクユ原発や他のエネルギー投資などを含むトルコでの直接投資が多い。
 
ロシア人のトルコでの直接投資額は2006年には69億ドルで、直接投資全体の7.4%を構成していた。
 
その後の年には減ったが、2012年委は再度上昇し、92億ドルに達し、2015年10月には銀行部門での投資額が5%となった。
 
トルコ人実業家のロシアでの直接投資額は2015年10月には3億6千7百万ドルであった。
 
2014年には、トルコの請負業者は国際請負業務で271億ドルを受注したが、65億ドルがトゥルクメニスタンでの受注で、その次にロシアで39億ドル、続いてアルジェリア、カタールとなっている。
 
ロシアとの緊張と結果として生じた経済制裁は、国際請負業部門で悪影響が予想されている。
 
それはまた、より少ない職と、より少ない建築資材の輸出となることを意味している。
  
両国の経済関係の一環として資金の貸し付けがあるが、ロシア側はトルコに対してローンの形で最も多く資本を輸出しているように見える。
 
2015年10月には、ロシアからのトルコへの(貸付け)資金量は21億ドルで、借入金全体の1%を構成している。
 
その逆として、ロシアにあるトルコの銀行の資金額は2015年10月には2億5千2百万ドルであった。
  
短期的に、2015年のデータを前年比でみると、輸出、輸入、スーツケース取引、旅行収入、など主要なもので下落傾向が見られ、これらすべての現象は今後も続くと予想されている。
 
 
2016年の損失
 
2015年12月に始まった経済制裁の悪影響は2016年にはいくらぐらいになるのだろうか?
 
トルコ経済政策研究基金(TEPAV)の研究では、ロシアの経済制裁による2016年のトルコ経済の損失額は23億ドルから83億ドルになるという。
 
この様子だと、ロシアショックにより、2016年の経済成長は0.15%から0.90%引き下げられるのだ。
  
制裁は間接的な影響もまた予想される。輸出、観光業、スーツケース取引での直接的な影響は、現実に25億ドルと予想され、収入に占める損失の割合は2倍となるとエコノミストは語っている。
 
輸出、観光業部門の損失を補填するために国の補助金が必要だが、国家予算への負担が必然的に伴っている。
 
政府は1つずつ明確な支援対策を表明しているが、これによりどの程度損失がカバーされるのかという大きな疑問があるのだ。


出典:cappadociapress(http://cappadociapress.net/)