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トルコリラ特集

トルコ現地レポート!選挙前後での違い2016-03-17 13:34

トルコは去年の6月に選挙を行うも、与党の公正発展党(AKP)が2002年の政権獲得以来初の過半数割れとなってしまい、さらに選挙後の連立協議が不調に終わったことに伴うやり直し選挙が11月に行われました。

その結果は与党のAKPが550議席中317議席を取り圧勝といったものとなりました。治安の悪化や経済の低迷を不安視する国民が、AKP単独政権による安定を選んだ結果といわれていましたが、選挙前と選挙後で何か変革はあったのでしょうか?現地在住の方に伺ってみると、依然として問題を抱えながら苦闘している姿が見えてきます。

まず、治安の問題です。11月のやり直し選挙前から国内治安が悪化(PKKとの実質内戦)し始めましたが、選挙後さらに悪化しているそうです。トルコ南東部では、戦闘激化のため都市や街自体が封鎖され、住民が強制移住させられている箇所が少なくとも数十以上報じられています。また、首都やイスタンブールでの爆破テロなど今までではあり得ないような事件が多発するようになりました。こイスタンブールのテロなどは日本にも伝わってきていますが、都市や街自体が封鎖され、住民が強制移住させられているほど内戦は激化しているという状況のようです。

治安の問題は直接的に海外からの投資に悪影響を与えます。しかもイスタンブールは観光地としても有名であり、そこでのテロは懸念を強めることになりそうです。

一方、経済的な面では内需の更なる拡大と銘打って、最低賃金の引き上げ、個人・家計消費拡大のためのクレジットカード等の限度額、支払期限日の延長
などを実施しています。しかし、トルコはもともと家計貯蓄は少ないため各家庭での負債が増大しており、数年後に危険な状態となりかねない懸念があるとのことです。「お隣のギリシャの顛末を近くで見ているはずなのに何も学んでいませんね」とやや呆れていました。新興市場国といっても先進国には及びもつかないので、やむなし?といった見方をされていました。

また、国民の政治・経済に対する意識が低いことも懸念していました。低い、というと語弊があるかもしれません。ただ、政治は政治家に任せて自分の身の回りが良くなればいいという考えが一層強くなったように感じられるそうです。特に治安問題に関しては自分の身の安全が図れるのなら与党が何やっても構わないと考える人が多くなったようです。また、上記経済対策についても、結局最後は国が何とかしてくれるからと将来についてはあまり悲観的に考えている人も少ないです。この点はギリシャなどと似たころがあるのかもしれません。


出典:cappadociapress(http://cappadociapress.net/)