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トルコリラ特集

トルコ観光業と経済は爆弾テロとロシアとの冷戦のためもがき苦しむ2016-03-28 06:36

イスタンブールでの自爆テロ、クレムリンとの口論とロシアの中産階級にとっての厳しい時、これらすべての要因がトルコの観光産業、ひいてはより幅広い経済にとって困難なものとなっている。
 
先週末の観光客を狙った今年2度目の自爆テロによりイスタンブールの店主たちの間ではどこも陰鬱な気分に包まれている。
 
「今は取引0(ゼロ)です。」と外国人旅行者にとって最も人気のある場所である中世のガラタ塔近辺の洋服店の店員が話した。
 
「みな神経質になっています。」イスタンブールで最も人気のショッピング街で3人のイスラエル人と1名のイラン人が殺害された、政府がISIL非難したテロ攻撃後に、彼(店員)の友人たちは相槌を打った。
 
商売はすでによくないという彼らの気分はさらに悪くなるだけだと理解できる。
 
1月にイスラム主義過激派がブルーモスク近辺で自爆し、12名のドイツ人が殺されたが、ドイツ人は今までトルコを訪れるもっと多くの観光客である。
 
エコノミストたちは今年第1四半期までに観光収入は激減し、80億ドルの負担を国家にかけると予想している。
 
リスクは、ドイツ人のようなお得意様の観光客離れで、彼らは他の場所で休暇を楽しむことを選び、一方、トルコの第2の観光市場となっているロシア人は国内の経済危機と11月のトルコによるロシア軍機撃墜を受けての政治的緊張により旅行を控えることを強いられることである。
 
文化観光庁のデータによると、全体的としてトルコを訪れる人の数は、比較的控えめに見て昨年は1.6%減ったという。
 
しかし、通常トルコがその観光収入の70%前後を稼ぐ5月から10月までの観光ピークシーズンを前に見通しは良くないのだ。
 
トルコにとって不幸なことに、最も大く消費する傾向にある最も富める国々からの観光客は治安問題の懸念によりすぐに怖がってしまうのだ。
 
「高収入の観光客団体にとって治安の懸念は最大の影響であり、彼らは訪問先を代えることでしょう。」とオヤク投資銀行のエコノミストメフメット・ベシモールさんは話した。
 
ドイツの旅行関係し団体のTUIは、トルコでの夏季の予約は40%下がると報じており、第3の市場であるイギリスについてはよくわかっていない。
 
イギリスのレジャー企業トーマス・クック社は、より多くの顧客がアメリカやキューバと同様に休暇での訪問先にスペインを選んでいると話し、トルコ行きを希望する人はほとんどいないと付け加えた。
 
トルコは今年、全部で4つの自爆テロに見舞われ、代償として80人以上が死亡している。
 
他の2つのテロはPKKの分派が犯行声明を出しているが、比較的観光客が少ない首都アンカラを襲った。
 
130名以上が殺害された昨年の爆破事件ではISILが非難されている。
 
アンカラとシリア国境近くでのこれらのテロにより、トルコ経済の4.5%を占める8000億ドルで100万人以上の雇用を与えている観光業への悪影響はすでに出ているのだ。
 
例えば、昨年トルコを訪れたイタリア人の数は27%減っており、日本人は40%近く減っている。
 
観光産業の落込みは明白であるため、経済への影響は大きくなる可能性があるとエコノミストたちは言っている。
 
彼らの見立てでは、観光収入が800億ドル落ち込むことで、政府が4.5%目標を掲げている経済成長率の半分以上が失われるという。
 
観光業は、昨年トルコの収益の半分以上を占めていたが、このことは財政赤字を2015年のGDPの4.5%以内に留めるという中央銀行の願いが難しくなることを意味している。
 
観光業は経済に対してさらに大きな影響があると言っているエコノミストもいる。
 
「もしテロが続き事態がさらに悪くなれば、経済成長から差し引かれるマイナス要因は1%にもなり得るのです。」IS投資信託銀行のエコノミストムアンメル・コムルチュールさんは語った。
 
ダウトール首相は観光産業に対して2億5千5百万リラ(8700万ドル)の支給と企業が負債を再構成する対策を含む緊急支援を与える計画があると公表している。
 
トルコは経済と政治の組み合わさった悪影響により、支援者として日差しやトルコ南部のビーチを求めるロシア人を、もはや頼ることはできないのだ。
 
ロシアの中産階級は、同国の主要な輸出収入源である原油価格安とウクライナ危機に対する西側諸国の経済制裁のため経済危機に打ちのめされている。
 
これらによる1つの帰結としてロシアの通貨が下落しているが、これはトルコを含む外国で余暇を楽しむことがより高額になる事態となっているのだ。
 
2年前には、トルコの1リラはわずか15ルーブルであったが、今では1リラ約24ルーブルとなっている。
 
そのうえ、トルコとロシア間の関係が悪化している。
 
プーチン大統領は、シリア国境付近でのロシア軍機の撃墜に関連してトルコに対する一連の懲罰的な経済制裁を決定しており、それにはトルコへのチャーター便の禁止が含まれる。
 
制裁で最も大きな影響は観光業にあると欧州再建開発銀行は話している。
 
ロシア人観光客の数は昨年100万人近く減り、360万人だった。今年はさらに悪くなる可能性があるとモルガン・スタンレー銀行のエコノミストエルジャン・エルギュゼルさんは語った。
 
「観光業部門の代表の話を基にすると、最悪のシナリオとして2016年にはロシア人観光客の数は100万人を下回るという悪い印象があるのです。」と彼は話した。


出典:cappadociapress(http://cappadociapress.net/)