ファイナンス コンシェルジュ

RCI
ファイナンスブログ
シストレと言えばアヴァトレード MT4

RCI分析

大塚亮  RCI分析とは!

相場の分析において、価格の上昇幅や下落幅に注目することはごく自然なことといえるでしょう。 また、価格水準そのものを重視するものがあります。
しかし、RCIはあえて価格の上昇幅や下落幅、および価格水準を無視して、一定期間における価格データの順位関係だけに注目する考え方です。

例えば相場が連騰となっているような状況日々の終値は前日比で毎日上昇してきているわけですから、それらの順位はカレンダーの日付の順位と完全に一致します。
逆に連敗となっている状況では、それらの順位はカレンダーの日付の順位と全く逆になります。それでは、連騰でも連敗でもないいわゆる通常の局面では価格データとカレンダーの日付の順位とはどう いった関係にあるのか、といった問題意識から生まれた分析がRCIです。

RCIはスピアマンの順位相関係数を利用して開発されたもので、日付順位と価格順位を比較することに よって現状が連騰に近いのか、連敗に近いのかを判断しています。

実際のRCIの計算方法は、直近時点を含む過去n期間の終値を価格水準の高いものからランキングし、順位をつけます。それぞ れの時点ごとに終値順位と日付順位の差を求め、それらの値を2乗します。これらの2乗値の直近n期間における合計値(SUM)を求めます。その上で、以下の計算式を求めます。

RCI

RCIの変動範囲は-100~100となっています。これはスピアマンの順位相関係数の取りうる範囲が-1~1までであるという事実に対応します。ただし、以下の式によってRSIやストキャスティクスの変動範囲と同一にすることも可能です。

RCI

RCIの特徴は度数分布をとるとはっきりとします。RCIはどの銘柄、どの期間パラメーターをとっても両端の領域、つまり-100近辺や100近辺の水準が高くなります(下図参照)。
つまり、RCIは-100付近や100付近を動く時間帯が長い、ということができるわけです。RCIはその形状から一般的には逆張りが有効なオシレーター系の分析と言われていますが、度数分布を見ると、-100に来たからといってすぐに売られすぎ感から買い、100に来たからといって買われ過ぎ感から売り、ということが成り立たない事が分かります。

一方、RCIが天井打ちとなった場合はそのまま下落基調を強めて下値圏まで下落し、逆に底打ちした場合は高値圏まで上昇する、といった動きとなりやすい特徴を持っています。つまり、中立水準で横ばいといった動きにはなりにくい特徴があることも意識しておいた方がいいでしょう。

RCI

RCI

実際の分析においては短期線と中期線を用いると非常に有効な分析手法であることがわかります。
本数に関しては短期線が9本、中期線が26本がFX会社のチャートのデフォルトとなっていることが多いようです。この本数に関しては 特に何本でも問題はありません。9本、26本で問題ないでしょう。
ただ、52本の長期線が描かれる会社もあるようですが、個人的には52本は反応が遅すぎるため、やや使いにくいのではないかと思っています。

それでは実際にチャートを見ながらどのように相場を見ていけば良いのかを書いて行きたいと思います。

RCI

このチャートを見ていただければわかるように、高値圏や下値圏での動きが継続することがよくあることがわかります。
そして、高値圏で横ばいとなった場合、相場はさらに上値を追う動きを見せていることもわかります。逆に、天井打ちとなった場合は上昇基調が終了し、上値を抑えられやすくなっています。
また、逆に下値圏での動きであっても、底打ちしてこない限り反転は期待しにくい、ということがわかります。

短期線と中期線の見方は、短期線が目先の動き、中期線が中長期的な基調を示します。上のチャートの最新の局面のように、短期線が上昇し、さらに中期線も上昇基調となっている場合は上値を追いやすい、という事になります。
一方、短期線は上昇しているのに、中期線は下落しているという場面や、その逆の形となることもあります。 そういった場合の方向感は多少わかりにくくなりますが、基本的な流れは中期線に従うと考えておけば問題ありません。
つまり、中期線が上昇基調にある中で、短期線が下落となった場合は上昇トレンドの中の一時的な調整であり、逆もまた然りという事になります。

この短期線と中期線を使っての分析はエリオット波動の考え方に近いものがあると思っています。
つまり、最初の上昇は中期線が下値圏から底打ちし、中長期的な流れが変化します。短期線も上昇してエリオット波動でいう所の第1波を形成します。
しかし、短期線が天井打ちから下落となり、短期的な調整が起こります(第2波)。中期線が下値圏からの持ち直しとなっているものの、 水準的にはまだ上値の重さが意識される状況ということができるでしょう。
その後、再び短期線が底打ちして上昇する場面は、中期線の上昇基調もはっきりし、強い上昇が見られやすくなります(第3波)。短期線の上昇基調と、中期線のしっかりとした流れを受けて、ここが上昇波動の中でも一番強くなりやすいところということができるでしょう。そして、再度短期線の天井打ちから調整が入ります (第4波)そして、短期線の再上昇を背景に上値を追う動きが見られます(第5波)。第5波に入ってくると、中期線が天井打ちを意識 させる動きになることがありますが、高値圏で横ばいとなればエクステンションとなってさらに上値を伸ばすということになっていくでしょう。