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トルコリラ特集

FXと裁定取引

前回、裁定取引とは何かについてご説明しました。その中で、トルコリラで裁定取引は可能といった話をしました。今回はそれについてみていきたいと思います。

FX取引において、裁定取引ができる可能性があるところは2か所あります。端的に言えば価格とスワップです。それでは、まずは価格差に着目した裁定取引を見ていこうと思います。

皆さんは複数のFX会社で口座を持っていらっしゃるでしょうか?もし仮に複数の会社で口座を持っていたのであれば、レートを見比べていただければと思うのですが、各社でレートが異なっていることがわかるでしょう。例えば、ドル円のレートでA社は100.00-05だったのに、B社では100.01-03だった、ということはよくあることです。そもそもスプレッドが各社によって違うので、同じレートが出るはずもありません。

これはFXの取引が相対取引であることに由来します。相対取引とは市場を介さずに売買の当事者同士で売買を行う方法を指します。取引価格は双方の合意により決定されます。反対の概念としては取引所取引があります。これは例えば株式市場を挙げることができるでしょう。これは取引所を通じて行われる取引のことで、ある時点での取引価格は一定となります。つまり、株式の取引をする際、例えば、東証でトヨタ株を購入しようと考えた場合、A社で買おうとB社で買おうと価格は同じとなるわけです。(手数料などは除く)

裁定取引は同じ価値を持つ商品の価格差を利用するわけですから、価格差が生じないのであれば裁定取引は成立しません。しかし、上述のようにF取引は相対取引ですので、各社によって価格そのものが違ってきます。そこに裁定取引が成り立つ要素があるわけです。

しかし、レートの裁定取引に関しては非常に難しいのが現実です。ドル円などは基本的にどの会社を見てもそれほど価格差は発生しません。FX取引にはスプレッドがあるため、それも裁定取引をやりにくくしている要因といえるでしょう。

それでは、もう一つのスワップを利用した裁定取引は可能なのでしょうか。結論から言えば、現状では可能ということになります。

FX取引は相対取引であり、すべてが双方の合意によって決定されます。それはスワップにおいても同様であり、スワップポイントがいくらになるのかも各社によって異なります。例えば、ドル円の取引において、A社は買いが+10円、売りが?15円としましょう。一方、B社は買いが+2円、売りが?5円としましょう。この場合、A社でドル円を買い、B社でドル円を売ると、A社から10円のスワップポイントをもらい、B社から5円スワップを払うということになり、差し引き5円の利益が出るわけです。これがスワップポイントの価格差を利用した裁定取引ということになるわけです。

この取引の最大のメリットは上記の例でいえば、ドル円が急騰しても急落しても関係がないということです。つまり、ドル円がいきなり10円上昇したとしてもA社では1万通貨当たり10万円の利益が、B社では同様に10万円の損失が発生し、差し引きゼロです。もちろん、ただ単に買っていれば10万円の利益になったことは事実ですが、上がるか下がるかわからない相場の世界において、相場が上がろうが下がろうが関係なく利益を得るというのは非常に魅力的な取引であることは事実でしょう。

しかし、この取引にも注意すべき点がいくつかあります。次回はそれについてみていこうと思います。