仮想通貨とは、特定の国家による価値の裏付けのない通貨のことです。インターネットを通じて不特定多数の間で物品やサービスなどの対価として使用できます。
ヨーロッパ中央銀行は2012年に仮想通貨を「未制御だが、特殊なバーチャルコミュニティで受け入れられた電子マネー」と定義づけています。
一般的な通貨(円やドルなど)は国家(日本や米国など)によって発行され、価値を保証されています。しかし、各国の経済政策などによって価値が変動するリスクが存在します(ハイパーインフレによって一時紙屑同然となってしまったジンバブエドルなど)。
一方の仮想通貨は発行体が存在しないため、仮想通貨自身への信用によって価値が保証されており、価値の変動を主導するのは利用者であるとされています。
よく仮想通貨はオンラインゲームで用いられる通貨やnanacoポイントなどで例えられます。これは企業が発行した通貨であり、その企業内、もしくはその企業と連携している企業で物やサービスを受けることができます。仮想通貨もそれに似ています。仮想通貨を手に入れれば、それを使うことができる所で物やサービスを受けることができます。
しかし、仮想通貨は世界中で日常的に、一般的な通貨として用いられることを目標に作られています。つまり、オンラインゲームなどで用いられる通貨と違い、ある特定の企業という枠組みにとらわれず、どこででも使うことができる通貨となるように開発されたものということができるのです。
もちろん、現段階ではそこまでの利便性・信用性などは備わっているということは出来ないでしょう。ただ、次世代の通貨として発展をしている通貨ということができるでしょう。