コラム

米国の金融政策

現状で市場の注目を一番集めているのは米国の金融政策といっても差し支えないと思います。と言いますか、何をいまさらということになるかと思います。次回のFOMCにおいて、50bpの利下げもありうるといった論調から最新の米雇用統計において非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで25bpの利下げといった雰囲気になっている状況です。

当局の発言からすると、金融政策に関しては経済データ次第ということですが、状況としてはそこまで警戒感が高まっているとも言えないところであり、利下げそのものも行われない可能性も視野に入れておく必要があるのではないかと思われるところではあります。ただ、現状で史上最高値を更新しているダウも利下げありきの流れであり、仮に利下げ見送りなどということになれば一気に1000ドル超の下落といった動きがあってもおかしくないのではないかと思われる局面です。そうした中で利下げを行わないという選択肢はFEDにはないのではないかと考えています。

ただ、仮に25bpの利下げが決定されたとしても強気の材料出尽くしといった思惑から株価の下落は頭に入れておく必要がありそうです。もちろん、パウエルFRB議長が年内にさらに利下げを行う用意があるなどといった発言を積極的に行えば底堅い動きが展開されるものと思われますが、おそらくは経済データを見極めながらといった発言に終始するのではないかとみています。となれば、労働市場の堅調さなどが意識されて年内の利下げに対する思惑が後退する可能性は十分にあるでしょう。史上最高値を更新しているために利食い売りなども意識されるのではないかとみています。

米国の金融政策に対する思惑からこれまでのものから逆流ということになれば、株価の下落と米国債利回りの上昇といった展開が起こる可能性が出てきます。米国債利回りが上昇ということなればドルの上昇などを意識させるとともに仮想通貨(暗号資産)に対しても影響を与えることも予想されます。そういった観点からも次回のFOMCとその後の当局の動きには注意したいところです。

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