それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は小幅に上昇しての引けです。朝方から米中貿易摩擦に対する警戒感から売り圧力が強まり、一時ダウが150ドルの下落となりました。しかし、ウィリアムズNY連銀総裁などがハト派的な発言をしたことを背景に7月の50bpの利上げもありうるとの思惑が意識され、リスク志向の動きが強まっています。ただ、米国債利回りは短期債に買い意欲が強まり、ドルの上値を抑えています。ドル円は107円台前半まで一時押し込まれています。そこからは若干押し戻していますが、上値の重い展開となっています。
こうした動きを受けて、東京株式市場は上値の重さが意識されるのではないでしょうか。ただ、昨日の日経平均株価が400円超の大幅下落となったことを考えると、その調整の動きが入ってもおかしくはなさそうです。とはいえ、米株は持ち直したとはいえ小幅高であり、ドル円は上値の重い展開となっていることを考えると、売りの流れが意識されやすい局面ではあります。米中の貿易摩擦に対する警戒感も根強く、売り圧力が意識されやすい状況と言えそうです。為替相場もドル円は上値の重さが意識されるのではないでしょうか。米国の利下げに対する思惑がドルに対する売り圧力を強めそうです。