まず昨日の動きですが、米株は下落しての引けとなっています。ベージュブックを受けてやや上値の重さが意識される局面です。ベージュブックは大きな変更はなく、金融政策の先行きに対する不透明感がやや高まっています。7月のFOMCでは利下げはほぼ確実とみられていますが、利下げ幅がどの程度になるのか、そして7月以降の金融政策がどうなるのかがポイントとなっています。米国の経済指標は比較的堅調なものが多く、ハト派的な見方が若干後退しています。とはいえ、米中貿易摩擦への懸念などから7月50bpの利下げの見方は依然として残っている点には注意が必要でしょう。こうした動きを眺め、ドルは下落しています。米国債利回りが大きく低下しており、ドルの上値を抑えています。ドル円も108円台を割り込んでいます。ただ、クロス円は比較的堅調であり、ドル売りが強まる局面ということができるでしょう。
こうした動きを受けて、