それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株は下落しての引けとなっています。調整の動きやECB理事会で金融緩和策が取られなかったことなどが意識され、株価の上値を抑えています。ただ、ECBに関しては9月に金融緩和に動く可能性が高いとみられている点は注意しておきたいところです。また、米国の金融政策に関しては7月の利下げは既定路線と思われますが、50bpの利下げは難しいのではないかとみており、市場はやや行き過ぎた利下げの織り込みを修正する格好となっています。こうした動きを受けて米国債利回りは上昇し、ドルもしっかりとした動きが展開されています。ドル円は108円台の半ばから後半を意識する動きとなっています。リスク回避的な動きが意識されるなかでドルに対する買いの流れが強まる局面です。
こうした動きを受けて、 東京株式市場はやや上値の重さが意識されるのではないでしょうか。ドル円はしっかりとした動きとなっており株価の下値を支えそうですが、米株の軟調やここまでの上昇に対する調整の動きが意識されるのではないかとみています。金曜ということもあり
、ポジション調整の動きも意識されやすく、上値を抑えられるのではないでしょうか。一方のドル円は株価の上値の重さが意識されて伸び悩むのではないかとみています。ただ、米国債利回りの上昇などを背景に、底堅い動きは意識されるとみています。