それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が大きく上昇して引けています。米中貿易摩擦に対する警戒感が和らいだことなどが意識され、買い戻しの動きが強まっています。リスク志向の動きが強まり、原油価格の上昇や金の下落などがみられています。ただ、米国債利回りは短期債が上昇したものの、10年債利回りなどは下落に転じており、先行きに対しては依然として警戒感が残っているといったところでしょう。また、ドルは小幅に上昇しています。ただ、米国がファーウェイと取引再開のライセンス決定を見送ったとの報道を受けてドル円は105円台での推移となっており、先行きに懸念が残る状況となっています。
こうした動きを受けて、今日の東京株式市場は底堅い動きが意識されるのではないでしょうか。ダウが300ドル超の上昇となったことなどを受けてリスク志向の動きが意識されそうです。ただ、ドル円の上値が抑えられており、積極的に買う動きにはなりにくく、日中は上値の重さが意識されやすいのではないでしょうか。為替相場もドル円は上値の重さが意識されそうです。米国債利回りの上値が抑えられた上に米中貿易摩擦に対する警戒感が強まっており、円に対する買い意欲が意識される可能性もありそうです。週末ということもあり、日中はポジション調整の動きも意識されそうですが、全体的にはリスク回避的な動きが意識されやすいのではないかとみています。