それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が大きく上昇しての引けとなっています。米中貿易摩擦に対する警戒感が和らいだことで米国債市場で2年債利回りと10年債利回りの格差が正常化しており、景気の先行きに対する懸念が後退しています。ダウは一時300ドル超、終値も250ドル弱の上昇となるなど、リスク志向の動きが意識されています。米国債利回りも上昇しています。為替相場においてはドルが上昇し、円はまちまちながらもドル円、クロス円は比較的底堅い動きを見せています。
こうした動きを受けて、今日の東京株式市場は買いの流れが継続しやすいのではないでしょうか。米株の堅調やドル円が106円台半ばで推移していることなどが好感されそうです。ただ、昨日の段階で上昇しているため、その調整の動きが入る可能性はありそうです。為替相場はドルの底堅い動きが意識され、ドル円もしっかりとした動きが展開されそうです。とはいえ、107円台の回復などはやや難しいのではないかとみています。米中貿易摩擦は依然としてリスク要因として残っており、楽観を許しません。香港の情勢なども意識すべきところであり、リスク志向の動きが強まるかは不透明なところでしょう。