それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株がまちまちでの引けです。朝方は軟調地合いとなりましたが、買い戻しの動きに下値を支えられる展開です。ただ、米製造業PMI速報値が50を割り込んだことが警戒されており、上値の重さも意識されています。経済の先行きに関しては警戒感が根強く、VIX指数の上昇などリスク回避的な動きも意識されています。為替相場はポンドに対する買いが強まっています。その一方でドルはやや上値の重い展開となっています。ドル円もやや上値の重さが意識されるなど、リスク志向の動きは強まっていません。
こうした動きを受けて、今日の東京株式市場は方向感の見えにくい展開となるのではないでしょうか。米株は上昇しているものの、リスク志向の動きが強まっているわけではありません。こうした動きを受けて様子見ムードが強まるのではないかとみています。ただ、問題は韓国がGSOMIAを破棄すると通達してきたことがどういった影響を与えるかといったところでしょう。これは経済的にも影響は大きいのではないかとみています。特に為替相場に影響を与え、それが実体経済に悪影響を与えるのではないかと懸念しています。その為替相場ですが、円に関してはそこまで大きな動きにはならないとみています。ただ、円高に振れやすい局面ではないかとみています。106円台は維持するのではないかとみていますが、上値は重そうです。