それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が大幅に上昇しての引けです。香港情勢の好転に対する期待感や英国の合意なき離脱に対する懸念が後退したことを背景に、リスク志向の動きが意識されています。ダウは200ドル超の上昇であり、日中高値圏で引けています。ベージュブックに関しては貿易政策に対する懸念はあるものの、米国の経済は緩やかに拡大といった見方であり、特にサプライズといった感じはなりませんでした。米株の大幅上昇を受けてドル円は底堅い動きから106円台半ばを意識しての動きとなっています。市場全体に円安の流れが意識されており、クロス円も全般的に上昇しています。また、ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まったことで、ドルは軟調地合いとなりました。
こうした動きを受けて、今日の東京株式市場は買い優勢の流れとなりそうです。米株の上昇やドル円の堅調などを眺めてリスク志向の動きが強まりそうです。米中貿易摩擦に対する警戒感は依然として根強いものの、上値を拡大する可能性が高いのではないでしょうか。為替相場も底堅い動きが意識されるのではないかとみています。ドル円は107円台に入るには材料不足と思われますが、106円台は維持されるのではないかとみています。