それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が小幅まちまちでの引けとなっています。朝方はダウが200ドル超の下落となるなど売り圧力が強まりましたが、日中は買い戻されてダウが20ドル安水準で引けています。コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感は根強いものの、WTOが緊急事態宣言をしなかったことなどで安心感が広がっています。とはいえ、シンガポールなどにも感染が拡大し、中国では移動制限が拡大する事態となっています。物流などに大きな影響が出るものと思われ、経済に与える影響も軽視できない状況といえそうです。ただ、株価の持ち直しを眺め、米国債利回りは下げ幅を縮小し、ドル円なども底堅い動きが展開されています。ユーロやポンドに対する売り圧力が強まったことでドルの下値が支えられていることも意識される動きということができそうです。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は小幅に買い戻される可能性が高いのではないかとみています。ダウやドル円の下落などが警戒されるところですが、下値からは持ち直しています。さらにコロナウィルスに対する警戒感が和らいだことも好感されるのではないでしょうか。昨日の大幅安に対する買い戻しも意識されそうです。とはいえ、市場には先行きに対する不透明感が強まっており、積極的に買い進む動きにはなりにくいでしょう。為替相場もドル円に対する戻り基調が意識されていますが、伸びは欠くのではないかとみています。