それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が上昇しての推移です。日中は方向感の見えにくい展開となりましたが、底堅い動きは維持されての引けとなっています。ダウは80ドル高とそこまで大きな動きではありませんが、リスク志向の動きが維持される局面です。米経済の先行きに対する期待感や、コロナウィルスに対する楽観的な見方などが意識される展開となっています。ただ、米国債利回りは上値の重い展開となり、ドルは上昇したものの金も上昇するなど、市場全体ではやや方向感の見えにくい様子見ムードといった状況になっています。そうした中、ドル円はしっかりとした動きで、110円を意識しての動きとなりました。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は日経平均が底堅い動きを維持するのではないかとみています。ダウの上昇や堅調なドル円が下値を支える可能性が高そうです。ただ、昨日の日経平均が550円高水準で引けており、週末のポジション調整などとあわせて上値を抑える展開には注意が必要でしょう。また、今日は米国で雇用統計が発表されることもあり、それを控えて積極的な動きにはなりにくいといった思惑もありそうです。為替相場はドル円は110円をはさんでのうごきとなるのではないでしょうか。こちらも様子見ムードが意識されそうで、大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。