それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が下落しての引けです。ダウは一時プラス圏に浮上する場面もありましたが、コロナウィルスが経済に与える悪影響に対する警戒感などが意識されて売り圧力が強まり、400ドル弱の下落となる場面もありました。しかし、その後は下げ渋りから持ち直し、結局120ドル安水準で引けています。こうした動きを受けて米国債利回りは大幅に下落しています。一方、ドルはリスク回避的な動きの強まりを受けた需要増が意識されて堅調地合いとなっています。ユーロやポンド、円に対する売りの流れが意識されており、ドル円は112円台に入っています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は日経平均が底堅い動きとなるのではないでしょうか。ドル円が上昇していることを受けて下値の堅さが意識される一方、ダウの軟調などが嫌気される展開となりそうで、大きな動きにはなりにくいところです。さらに昨日の上昇に対する調整の動きも意識され、日中は売り圧力が強まる場面もありそうです。ただ、ドル円が112円台に入る動きであり、円安が日本株を支えるのではないかとみています。為替相場ですが、ドル円が112円で支えられるかがポイントとなりそうです。ダウが引けにかけて下げ幅を縮小していることなどから、積極的に売り込む展開にはなりにくいとみていますが、コロナウィルスが経済に与える悪影響に対する警戒感も根強く、リスク志向の動きが強まる展開にもなりにくいでしょう。全体的には様子見ムードが意識される可能性が高いとみています。