それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が大幅上昇して引けています。米国の新規失業保険申請件数は大幅増加となったものの、トランプ大統領の減産発言などを受けて原油価格が大幅上昇となり、それにつれる形でダウが持ち直しています。米国債利回りも上昇しており、ドルは堅調地合いとなっています。ドル円も目先108円台を回復するなどリスク志向の動きが意識されています。ドル高にも関わらず、金も大幅に上昇しており、資産の現金化の流れが巻き戻されているといった流れではないかと思われます。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は買い優勢の流れとなりそうです。ダウの大幅上昇やドル円の堅調地合いを眺めて買い戻しの動きが強まりそうです。ただ、今日は米国で雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数がマイナス圏に転じるといった予想となっていますが、集計のタイミングから考えると予想よりは良い結果となるといった指摘もあり、予断を許さないところです。ただ、新規失業保険申請件数などを見る限り、仮に今回の雇用統計の悪化が予想よりも緩やかであっても今後の展開には期待薄といったところであり、買いの流れは続かないのではないかと思われます。為替相場はドル円が108円台を維持することが出来るかどうかに注目です。株価の堅調地合いを眺めて底堅い動きは意識されるのではないかとみていますが、積極的に買い進む展開にはなりにくそうで、一時的に108円台を割り込む可能性は高いとみています。