それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米株が小幅に上昇しての引けです。朝方は経済の先行きに対する警戒感などから売り圧力が強まりましたが、経済活動の再開に対する期待感などから買い戻しの動きが強まり、引けにかけてプラス圏に浮上しています。特にハイテク株に対する買い意欲が強まる展開で、リスク回避的な動きが巻き戻されています。米国債利回りは長期債利回りが低下したものの、全体的には債券に対する調整売りが意識される展開で、長期債利回りも下げ幅を縮小しています。ドルインデックスは上昇し、金は下落する流れとなっています。ドル円は底堅い動きで、目先は108円を意識しての動きが展開されています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は買い意欲が強まりそうです。米製薬会社がコロナウィルスの抗ウィルス薬の臨床実験に成功したといった報道などもあり、市場には楽観ムードが漂っています。ただ、今日に関しては中国が四半期GDPを発表します。これが予想を超えて悪化などということになれば、経済の先行きに対する警戒感が強まり、一気にリスク回避的な動きが強まることになりかねないので注意が必要です。為替相場もドル円は目先堅調ですが、中国の指標を見極めてからといった展開となるのではないでしょうか。