FINANCE CONCIERGE

それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。

まず昨日の動きですが、米株が上昇しての引けとなっています。原油価格の上昇などを背景に、買い戻しの動きが強まる展開です。ダウは一時400ドル超の上昇となるなどリスク志向の動きが強まっています。ただ、引けにかけて上値を削っており、200ドル高水準での引けとなっています。その一方で、米国の金融政策の先行きに対する思惑から、米国債利回りが大きく低下しています。今日発表される米雇用統計に対する警戒感も強まる状況です。悪い数字は織り込み済みと思われますが、想定を超えて悪化するかどうかに注目です。また、為替相場はドルが上値を抑えられる一方、円も軟調地合いとなっています。大きな動きにはなっていませんが、ドル/円は106円台での動きが展開されています。

こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が底堅い動きとなるのではないでしょうか。株高・円安を受けて買い優勢の展開となりそうです。ただ、日中は米雇用統計を控えていることや、ダウが引けにかけて上値を抑えられたことなどを警戒して様子見ムードが強まるのではないでしょうか。上値の重い展開となる可能性も十分にありそうで、やや警戒感の強まる局面ではないかとみています。為替相場もドル円は106円台は維持する可能性が高いものの、106円台半ばでは伸び悩む可能性が高いとみています。