それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場でダウが大幅に上昇しての引けとなっています。経済の再開に対する期待感などが意識される中で買い意欲が強まり、引けにかけて上値を拡大する展開となっています。ダウは日中高値圏での引けであり、550ドル高水準となっています。しかし、原油価格は調整売りに売り圧力が強まり、金も小幅に下落しています。また、米国債利回りはまちまちでの推移となるなど、市場全体でリスク志向の動きが強まるといった展開にはなっていません。また、為替相場ではドルインデックスが上昇し、円安の動きが意識されています。下げ幅を拡大していたポンド円もNY時間帯はじり高基調を継続する展開となりました。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場がしっかりとした動きを見せるのではないかとみています。ダウの大幅上昇やドル円の堅調地合いを背景に、買い優勢の流れが強まる可能性が高そうです。日経平均は昨日も上昇して引けていますが、リスク志向の動きが意識されそうです。また、為替相場も円に対する売り圧力が強まりやすく、ドル円は108円を意識しての動きとなるのではないでしょうか。米中対立に対する警戒感はくすぶるものの、それに関してはまだ様子見といったところとなるのではないかとみています。