それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場でダウがプラス圏での引けとなっています。朝方は米中対立に対する警戒感から売り圧力が強まる場面もありましたが、日中は買い戻しの動きが強まり、底堅い動きが維持されました。大きな動きではないものの、しっかりとした動きが展開されています。ただ、原油は調整の動きに上値を抑えられています。金もドルの軟調などを眺めてマイナス圏での引けとなっています。米国債利回りはまちまちであり、全体的に調整の動きが意識される局面ということができそうです。ただ、為替相場はポンドに対する買い戻しの動きが強まったことで、ドルの上値が抑えられ、ドル円も上値の重い展開となりました。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。ダウの上昇が下値を支え得る一方、ドルの軟調地合いを眺めてドル円が伸びを欠く展開となりそうで、株価の上値を抑えそうです。また、昨日の上昇に対する調整の動きも意識されるのではないでしょうか。ただ、積極的に売り込むには材料不足であり、前営業日終値を意識しながらの流れとなるのではないでしょうか。為替相場はドル円はドル売り圧力が意識される中で上値を抑えられそうです。ただ、こちらも大きな動きにはなりにくそうで、107円台半ばで様子見ムードとなるのではないでしょうか。