それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場でダウが上昇しての引けとなっています。朝方から買い優勢の流れが継続し、引けにかけて上値を拡大しています。米中対立に対する警戒感は根強いものの、経済再開などに対する期待感が強まっており、リスク志向の動きが意識されています。原油価格は上昇、金は下落する動きです。米国債利回りは上昇したものの、ユーロやポンドに対する買いが意識される中でドルインデックスは下落しています。その一方で円安基調が強まり、ドル/円は底堅い動きが展開されています。リスク志向の動きから円に対する売り圧力が強まる状況です。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が底堅い動きとなるのではないでしょうか。ここまでの上昇に対する調整はありそうですが、ダウの上昇やドル円の堅調地合いなどを眺め、買い優勢の流れとなりそうです。為替相場はドル円が108円台半ばでの推移となっていますが、底堅い動きは維持されるのではないでしょうか。ただ、ドルに対する売りも意識される中で積極的に上値を追う動きとなるかどうかは不透明です。108円台半ばでのレンジ圏での動きが展開されるのではないかとみています。