それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇して引けています。ダウは460ドル高で、日中高値圏での引けです。経済再開やデモに対する懸念が和らいだことなどが意識されています。その一方で、原油価格の下落や金の上昇、米長期債利回りの低下なども意識されており、全体的には方向感の見えにくい局面です。ドルも軟調で、ドル円は大きく下落しています。市場全体としてはリスク志向の動きが意識されているものと思われますが、調整の動きも入っているといったところではないでしょうか。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が上値を抑えられるのではないかとみています。ダウは大幅に上昇していますが、ドル円が108円台半ばまで押し込まれており、警戒感が強まる状況です。さらに昨日の日経平均が300円以上の上昇となったことで、調整の動きも意識されるのではないでしょうか。ただ、ダウが460ドル高水準であり、リスク志向の動きも意識される中で積極的に売り込まれる展開ともなりにくいのではないでしょうか。為替相場はドル円が108円台半ばでの推移を維持するのではないかとみています。リスク志向の動きが意識される中で積極的に売り込まれる可能性は低いとみています。