それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが1860ドル安となるなど、急落しています。一時下げ幅は1900ドル超となるなどリスク回避的な動きが強まっています。FRBが景気の先行きに対して警戒感を示したことや、コロナウィルスの第2波に対する懸念などが意識され、ここまでの上昇に対する調整の動きが一気に強まる状況です。リスク回避的な動きが強まったことで、原油価格は大きく下落し、金は上昇、米国債利回りは長期債が大幅低下する展開となっています。一方でドルは大きく上昇し、円も買い優勢の流れとなっています。そして、ドル円はやや方向感の見えにくい展開となっています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が大幅続落となるのではないでしょうか。昨日日経平均は650円安となっていますが、ダウが2000ドルに迫る下げ幅であり、ドル円も株式市場終了時点からは下落していることを考えると、売り圧力はかなり強まるのではないでしょうか。週末ということでポジション調整の動きがみられるかもしれませんが、警戒感は根強く、下値を拡大しそうです。為替相場も円に対する買い意欲は根強いでしょう。ただ、ここまで大きく下落していることや、NY時間は下げ渋ったことを考えると、積極的に売り込む展開にはなりにくいとみています。