それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが朝方大きく下落する展開となったものの、引けにかけて持ち直してプラス圏での引けとなっています。コロナウィルス第2波への懸念が高まる一方で、FRBが社債買い入れを発表したことで買い戻しの動きが強まる形です。先行きに対する警戒感が根強く残る一方、各国地域の中銀の動向に対する期待感も強く、積極的には押し込みにくいといった状況になっているようにも思われます。また、株式市場の戻りを受けて原油は堅調地合いとなり、調整の動きから金が売られています。米国債利回りは底堅い動きを見せたものの、ドルに対する売り圧力が強まる展開です。ドル円は大きな動きにはならなかったものの、じり高基調となっています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が持ち直す可能性が高そうです。ドル円は昨日の東京市場終値と比べてじり高となっており、ダウも上昇しています。昨日の大幅下落に対する買い戻しの動きも期待できる状況です。ただ、積極的に買い進むことができるかは不透明でしょう。今日は日銀の金融政策決定会合や黒田総裁の記者会見がありますが、サプライズはないのではないかといった見方が強まっています。そうなると、日中は大きな動きにはなりにくいところかもしれません。為替相場もリスク志向の動きを受けての円安地合いではありますが、ドルに対する売り圧力が強まっている状況であり、ドル円は伸びを欠く可能性はありそうです。