それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが上昇しての引けとなっています。足元の経済指標の堅調地合いを眺め、朝方から買い優勢の流れが継続しました。リスク志向の動きが強まり、米長期債利回りが上昇しています。ただ、原油価格の下落や金の上昇など、調整の動きも強まる形ということができそうです。また、ドルインデックスがユーロやポンドの買い戻しを眺めて上値を抑えられるなど、先行きに対する警戒感も意識される状況です。ドルの軟調を受けてドル円も上値を抑えられており、一時106円割れの水準が意識される展開となっています。そこからは持ち直したものの、106円台半ばでの推移となっています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が上値を抑えられるのではないかとみています。ダウは130ドル高水準で引けていますが、ドル円が上値を抑えられており、警戒感の強まる状況と言えそうです。また、昨日の段階で日経平均は100円超の上昇となっており、その調整も意識されるのではないでしょうか。市場全体に調整の動きが意識される局面であり、日経平均は上値を抑えられるのではないでしょうか。とはいえ、ダウが上昇しているだけに、積極的に売り込む流れにはなりにくいのではないでしょうか。そして、ドル円もとりあえずは106円台半ばでの推移を継続するのではないかとみています。