それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが大幅下落となって引けています。コロナウィルス第2波に対する警戒感や米中対立、さらに米欧の通商交渉が難航しているといった思惑から、リスク回避的な動きが強まり、ダウは710ドル安となっています。一時850ドル安水準まで下落するなど、急激な調整売りが入っています。こうした動きを受けて原油価格は大きく下落、米国債利回りも上値を抑えられています。ただ、ユーロやポンドに対する売り圧力が強まったことでドルインデックスが上昇しており、それが金の上値を抑える流れとなっています。ドルインデックスの上昇を眺め、ドル円は底堅い動きから107円台を目先回復しています。ただ、クロス円は上値の重さが意識される展開となりました。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が大きく下落しそうです。ドル円が107円台を回復したとはいえ、ダウが大幅下落となっており、リスク回避的な動きが意識されそうです。昨日の日経平均は小幅安であり、続落する可能性が高そうです。問題はドル円が107円台を維持できるかといったところかと思われますが、ここまでの上昇に対する調整の動きなどが入りそうで、107円を割り込む動きとなる可能性が高いとみています。ただ、ドルインデックスの堅調地合いが意識されそうで、積極的に売り込む動きにもなりにくいとみています。