それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが大きく上昇しての引けとなっています。買い戻しの動きが強まったことで底堅い動きが維持され、引けにかけて上げ幅を拡大して日中高値圏での引けとなっています。リスク回避的な動きが巻き戻される中で原油価格は上昇しています。一方、米国債利回りはまちまちとなるなど、金融政策に対する思惑などから債券に対する買い意欲も根強い局面です。こうした中でドルインデックスは底堅い動きとなり、ドル円も比較的堅調地合いで推移しています。ドル円は107円台半ばでの推移であり、リスク志向の動きを受けた円安地合いが強まりました。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が上昇基調を強めそうです。米国株式市場やドル円の上昇や、昨日の日経平均が大きく下げていたことなどを眺めて買い意欲が強まりそうです。ただ、ドル円に関しては昨日の段階で大きく上げていることや、ドルインデックスの上げ幅が拡大していないことなどを受けて調整の動きが入りやすいところではないかと思われます。上値は重く、107円台前半から半ばあたりの水準を動くのではないでしょうか。積極的に売り込む展開にはなりにくいところですが、上値を拡大といった動きにはなりにくいとみています。