それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はダウが上昇しての引けとなっています。コロナウィルスのワクチン開発に対する期待感や、経済指標が比較的堅調となっていることなどを受けてリスク志向の動きが意識されています。日中はダウがマイナス圏に沈む場面もありましたが、リスク志向の動きが意識される状況です。米国債利回りもしっかりとした動きとなりましたが、ポンドに対する買いが意識されてドルインデックスは下落し、金が1800ドルを突破するなど、8年ぶりの高値水準に入っています。コロナウィルス第2波に対する警戒感は依然として根強く、リスク志向の動きが強まるといった展開にはなっていないようにも見えますが、落ち着いた動きが継続されているということができそうです。また、ドルインデックスは上値を抑えられたものの、株高を受けて円は軟調地合いとなり、108円を意識しての動きが展開されています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場がしっかりとした動きとなるのではないでしょうか。昨日の日経平均は大きく上昇していますが、ダウが上昇しての引けとなっていることや、ドル円の堅調地合いなどを眺めて買いの流れが維持されそうです。買い戻しの動きが強まり、日中もしっかりとした動きが展開されるのではないかとみています。また、為替相場ではドル円が108円台に入る可能性も高まっています。昨日の段階で108円が上値抵抗帯といして意識されているようにも見えますが、リスク志向の動きを受けて108円台に入るのではないかとみています。ただ、そこからさらに上値を追うかというと難しいところもあるのではないかとみています。