それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は上昇しての引けとなっています。朝方はコロナウィルスの第2波に対する警戒感などからダウが軟調地合いとなりましたが、その後は治験薬に対する期待感などが意識されて持ち直しています。ダウは小幅に上昇し、NASDAQが大幅に上昇しての引けとなっています。しかし、米国債利回りはまちまちでの引けとなっています。中央銀行の緩和的な政策に対する思惑から、長期債を中心に債券が買われる展開となり、利回りが低下しています。2年債利回りなどは上昇しての推移です。また、ドルインデックスは下落しており、ドルの上値が重い展開となりました。その一方で円はリスク志向の動きを眺めて売り優勢となっています。
こうした動きを受けて、今日の東京市場は株式市場が底堅い動きとなるのではないでしょうか。米株がしっかりとした動きを見せたことや、ドル円の堅調地合いなどが好感されそうです。ただ、大きな動きにはなりにくそうで、様子見ムードが強まりやすいのではないかとみています。為替相場も107円台での動きとなっていますが、ここから積極的な動きを見せるかというと難しいところではないでしょうか。リスク志向の動きが意識されるところですが、ドルインデックスが下落しており、ドル円の上値を抑えそうです。日中は全体的に方向感の見えにくい、狭いレンジでの動きとなるのではないでしょうか。