それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株がまちまちで引けています。ダウは200ドル超の下落となりましたが、NASDAQがプラス圏に浮上しての引けです。ただ、 米国のGDPが史上最悪となるなど、経済の先行きに対する警戒感は強まっています。ダウは朝方500ドル超の下落となっておりリスク回避的な動きが意識されています。ただ、市場予想よりは悪化しなかったことや、中銀のハト派的な金融政策に対する期待感などが下値を支える要因となっています。株安や中心の動きを眺めて米国債利回りは低下しており、ドルに対する売り圧力を強めています。ドル円は105円台を割り込んで下落しています。また、金も下落しており、市場全体に調整の動きが意識されているものと思われます。
こうした動きを受けて、東京市場では株価が軟調地合いとなりそうです。ダウの下落やドル円の上値の重い展開を眺めてリスク回避的な動きが強まりそうです。日経平均は昨日も下落していますが、下げ幅を拡大する可能性が高そうです。週末でありポジション調整の動きがみられる可能性もありますが、基本的には上値の重い展開となりそうです。ドル円も基本的には売り優勢の流れとなるのではないかとみています。米国債利回りの低下を受けてドルの上値は重く、反射的に円買い圧力が強まるでしょう。さらにリスク回避的な動きがドル円の上値を抑えそうです。