それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株が上昇しての引けとなっています。日中は調整売りに抑えられて一時マイナス圏に転じるなど、方向感の見えにくい展開となりましたが、経済指標が堅調となったことなどを背景に、底堅い動きとなっています。米国の追加の経済対策に対する期待感などもあり、リスク志向の動きが意識されています。ただ、追加経済対策に関してはまだはっきりしないところもあり、リスク要因としても意識されている状況です。また、米国債利回りは金融緩和に対する期待感などもあり下落しています。債券に対する買い意欲は根強く残る局面です。米国債利回りの低下を受けてドルの上値も重く、ドル円は106円を割り込んだ水準で推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では株価が大きな動きにはなりにくいところですが、やや調整の動きが入る可能性があるのではないかとみています。米株が上昇する一方で、ドル円はやや上値を抑えられています。そうした中で昨日の大幅上昇に対する調整の動きが意識されるのではないでしょうか。ただ、積極的に売り込むといった動きにはなりにくいでしょう。ドル円が押し戻せば株価も上昇する流れとなりそうです。そのドル円ですが、106円を回復できるかがポイントです。ただ、米国債利回りの低下を受けてドルの上値は重く、ドル円も上値の重い展開となるのではないかとみています。106円を一時的に回復しても戻り売りに抑えられるのではないでしょうか。