それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株が上昇しての引けとなっています。米国務省が海外渡航勧告のレベル4を解除などといった報道が流れたことで、リスク回避的な動きが巻き戻される展開となっています。引けにかけて上値を拡大する動きであり、日中高値圏での引けとなっています。ただ、今日は米雇用統計の発表が控えており、日中は様子見ムードが強まる局面となっています。雇用統計に関しては悪化するとの見方も出ており、警戒感が高まります。特にADP雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで、雇用統計も市場予想を大きく下回るのではないかといった懸念が出ています。こうした動きを受けて、米国債利回りはマイナス圏での引けとなっています。米株は上昇したものの、債券に対する買い意欲は根強く、利回りの上値は抑えられています。米国債利回りの低下を眺めてドルも小幅に下落しており、ドル円は105円台の半ばで推移しています。
こうした動きを受けて、東京市場では株価が底堅い動きを見せるのではないかとみています。昨日の日本株の下落やダウの上昇などを背景に、買い優勢の流れが意識されるのではないでしょうか。米雇用統計を控えていることもあり、日中は大きな動きにはなりにくいところですが、下値は堅そうです。ドル円も105円台半ばから後半での推移となるのではないでしょうか。リスク志向の動きが意識される中で積極的に売り込む流れにはなりにくいでしょう。ただ、米雇用統計を控えていることもあり、大きな動きにはなりにくいところかと思われます。