それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株が下落しての引けとなっています。コロナウィルスのワクチン開発に対する期待感が高まったことでダウは一時360ドル高水準まで上昇したものの、マコーネル米上院院内総務が米追加景気対策を巡る米政権と与野党の協議が行き詰まっていると発言したことなどを受けて売り圧力が急速に強まり、引けにかけてマイナス圏に転じ、ダウは100ドル安水準での下落となりました。調整の動きなども意識されており、金が大幅に下落しています。その一方で米国債利回りは長期債を中心に大きく上昇しており、ドルも堅調地合いです。ドル円は106円台半ばでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では株価がやや上値を抑えられるのではないでしょうか。ドル円の上昇が下値を支える展開となりそうですが、ダウが引けにかけて急落しており、リスク回避的な動きを意識させる状況となっています。昨日の日経平均が420円高水準となったことで、調整の動きも入りそうです。とはいえ、ドル円が大きく上昇する中で積極的に売り込む動きになるかというと難しいところもありそうです。そのドル円ですが、日経平均が軟調地合いとなれば上値を抑えらえる場面もありそうです。ただ、ドルの堅調地合いが意識される中で下値は堅そうで、106円台での推移は継続するのではないかとみています。