それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株が上昇しての引けとなっています。朝方はダウが軟調地合いとなりましたが、コロナウィルスに対する警戒感の後退などと背景に買い戻しの動きが強まり、しっかりとした動きが展開されました。米国債利回りも上昇しての推移です。ただ、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演でハト派的な金融政策が意識されるのではないかといった思惑からドルに対する売り圧力は根強く、上値が抑えられています。ドル円は106円を割り込んでの動きであり、先行きに対する警戒感が強まっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価がやや上値の重い展開となるのではないでしょうか。米株はしっかりとした動きとなっていますが、ドル円の売りの流れが強まっており、先行きに対する警戒感を強めそうです。ドルの上値が重い状況であり、ここからさらにドル円が下値を拡大する可能性もありそうで、日経平均株価にも警戒感が強まるのではないでしょうか。とはいえ、昨日も上値を抑えられているだけに、積極的に売り込む展開となるかは不透明です。ドル円が下げ止まりから再度106円台に入るといった動きを見せれば、株価も持ち直す可能性は高そうです。