それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場では米株が大幅に下落しての引けとなっています。ダウは一時1000ドル超の下落となるなど下げ幅を拡大しています。ISM非製造業景況指数が悪化したことなどを背景に、経済の先行きに対する警戒感が強まっています。今日の雇用統計発表を前に利食い売りが強まったのではないかと思われます。米国債利回りも低下しての動きで、ドルも軟調地合いとなっています。ただ、調整の動きなどもあり、下げ幅は限定的なものとなっています。株式市場以外は比較的落ち着いた動きだったということも出来そうです。ドル円も106円台での動きであり、NY時間帯は狭いレンジでの動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく下落するのではないかと思われます。ドル円は比較的底堅い動きを見せていますが、ダウが800ドル超の下落となっており、リスク志向の動きの巻き戻しが強まっています。日本株も週末ということもあり、ポジション調整の動きが強まるのではないかと思われます。大きく下げる可能性があるだけに注意が必要でしょう。一方、為替相場はドル円が106円台を維持できるかがポイントとなりそうです。ドルが積極的に売られたわけではないので、比較的底堅い動きを見せる可能性が高そうですが、一時的には106円割れの動きとなってもおかしくはないでしょう。