それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅下落となって引けています。米中対立や米国の追加財政策に対する不透明感などが嫌気され、リスク回避的な動きが強まっています。米国債利回りは低下し、金は買われています。その一方でドルはポンドに対する売り圧力が強まったことなどを受けて上昇しています。英国のEUからの合意なき離脱に対する懸念が強まっており、ポンドに対する売りが維持されています。また、ドル円は106円台前半での推移となっています。欧州時間に下落した流れはNY時間では一服し、ドルに対する買い意欲の強まりから目先は底堅い動きとなっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均株価が大きく下落するのではないでしょうか。市場全体にリスク回避的な動きが強まっていることや、ドル円が株式市場の引け後に下落していることなどを受けて売り圧力が強まりそうです。昨日日経平均が上昇しており、それに対する売りも意識されるのではないでしょうか。また、為替相場はドル円がリスク回避的な動きを受けて上値を抑えられ、106円台を割り込む可能性は高いでしょう。ただ、ドルに対する買いの流れが意識されており、ドル円も下値は支えられるのではないでしょうか。大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。