それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅に下落しての引けとなっています。ダウはコロナウィルスの感染拡大に対する警戒感から急落した欧州株を眺めて一時300ドル超の下落となりました。ただ、その後は買い戻しの動きから下げ幅を縮小し、一時プラス圏に浮上するなど急激にリスク回避的な動きが巻き戻されています。終値はマイナス圏ですが、先行きに対する期待感が高まる状況です。米国債利回りも上昇に転じています。ドルインデックスは上昇していますが、これに関しては米株が大幅下落となっている時から買い優勢の流れとなっています。英国のEU離脱交渉が難航しており、ユーロやポンドの上値が抑えられる状況となっています。また、円はクロス円がやや円高となっていますが、全体的にはNY時間帯に修正の動きが入っています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きを見せるのではないでしょうか。ドル円がしっかりとした動きとなっていることや、ダウが下げ幅を大きく縮小したことなどを好感し、買い戻しの動きが展開されるのではないでしょうか。ドルインデックスの上昇から、ドル円に対する買い意欲も維持される可能性が高いのではないかとみており、リスク志向の動きが展開されるとみています。