それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅に下落しての引けとなっています。コロナウィルスの感染拡大や欧州株の軟調などを受けて売り圧力が強まり、ダウは410ドル安水準で引けています。朝方は米国の追加景気対策の合意が期待されて100ドル超の上昇となりましたが、その期待が後退したことも嫌気される状況となっています。リスク回避的な動きが強まる一方で米国債利回りは調整の動きから上昇しています。また、ドルは下落しての動きです。全体的に米株の下げに債券・ドルが追いつかなかったといった状況ではないかとみていますが、株式市場の下げ圧力の強さがうかがえる状況だったといえそうです。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が売り優勢の流れとなりそうです。昨日の日経平均が大きく上昇して引けていることも警戒感を強めそうです。ドル円は比較的底堅い動きを見せていますが、ダウが400ドル以上下げていることを考えると、リスク回避的な動きが強まる可能性が高そうです。為替相場に関してはドル円は目先底堅い動きですが、積極的に買う動きにはなりにくそうで、比較的狭いレンジでの動きが展開されるのではないでしょうか。基本的にはリスク回避的な動きが意識されやすい局面であり、上値の重さが意識されやすい状況と言えそうです。