それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。米大統領選と同時に実施された米議会上院選では共和党が多数派を占める現状が続く見通しといった報道を受け、政策に大きな変更はないのではないかといった期待感が強まったことでリスク志向の動きが意識されています。ただ、ダウは一時800ドル超の上昇となっていますが、引けにかけて上げ幅を縮小し、結局360ドル高水準での引けとなるなど米大統領選挙の結果に対する不透明感が強まっており、楽観ムードにはなっていません。ADP雇用統計も市場予想を大きく下回っており、週末の雇用統計に向けて警戒感が意識される状況となっています。また、米国債利回りが大幅に低下しており、ドルの上値が抑えられました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きを見せるのではないでしょうか。引けにかけて抑えられたとはいえ、米株は大きく上昇しての引けとなっています。ドル円はやや上値を抑えられていますが、底堅い動きが展開されています。日経平均が昨日大きく上げていることからその調整が入る可能性はありそうですが、しっかりとした動きとなるのではないかとみています。ただ、問題はドル円相場であり、米国債利回りの大幅低下が警戒される可能性はありそうです。そうなった場合、ドル円も日経平均も売り圧力が強まる可能性があるので、その点は意識しておいたほうが良さそうです。