それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。米大統領選ではバイデン候補の勝利が近付き、米政治の不透明感が後退する一方、米上院は共和党が多数を占める模様で、急激な政策の変更もないとの思惑から、リスク志向の動きが強まっています。ハト派的なFOMCも好感されており、ダウは540ドル高水準です。ただ、米経済指標は悪化してきており、今日の米雇用統計に注目が集まりそうです。為替相場はドルが大幅に下落する流れとなっています。ドル円は103円台半ばでの推移となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が上昇する可能性が高そうです。ドル円の上値の重い展開が気掛かりではありますが、ダウが500ドル超の上昇となっており、リスク志向の動きが意識されるのではないでしょうか。ただ、米雇用統計を控えていることもあり、日中は様子見ムードから上値を抑えらる展開も十分に考えられるでしょう。ここまでの上昇に対する調整の動きも入りそうです。為替相場はドルに対する売りが意識される中でドル円の上値の重い展開が継続しそうです。103円台を割り込むなどといった大きな動きにはなりにくいとみていますが、軟調地合いが継続するのではないでしょうか。