それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大幅上昇となって引けています。コロナウィルスワクチンの開発に対する期待感の高まりから、リスク志向の動きが強まっています。ダウは終値ベースの史上最高値を更新しており、高値圏での引けとなっています。ただ、米国債利回りはFEDのハト派的な金融政策に対する思惑から短期債を中心に下落しており、長期債利回りも小幅上昇にとどまっています。ドルも軟調であり、ドル/円は上値を抑えられました。リスク志向の動きを受け、安全資産であるドルに対する売り圧力が意識されている可能性があり、先行きに対する警戒感も強まりそうです。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が堅調地合いとなるのではないでしょうか。ドル/円の先行きに対する懸念はあるものの、ダウが30000ドルに迫る水準で引けており、コロナウィルスワクチンの開発に対する期待感から買いの流れが意識されそうです。日経平均は昨日大きく上昇しており、その修正が入る可能性はありそうですが、基本的には底堅い動きが展開されるのではないでしょうか。一方、ドル円は104円台半ばでの推移が継続されるのではないでしょうか。欧州時間帯に一時105円台に入ったものの、そこからすぐに抑えられるなど、上値の重さが意識されています。ドルに対する売りが意識される中でドル円も上値の重さが意識されるのではないでしょうか。