それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けです。コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感などが意識され、調整売り圧力が強まっています。ただ、朝方は400ドル超の下落となりましたが、そこからは下げ渋る流れとなり結局160ドル安水準での引けとなっています。経済の先行きに対する楽観的な見方が意識され、下げ渋る動きです。ただ、ハト派的な金融政策が維持されるとの思惑から米国債利回りは大きく低下しており、ドルの上値も抑えられています。ドル円は104円台前半での推移であり、ドルの先安観が強まる状況となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が売られやすい地合いとなるのではないでしょうか。米株安やドル円の軟調地合いが意識されそうです。昨日の上昇などに対する調整も意識されそうで、26000円は割り込む可能性が高そうです。一方、ドル円も上値の重さが意識されそうで株式市場の動向次第では104円割れもあり得そうです。ただ、昨日の欧州時間、さらにはNY時間で軟調地合いを維持したこともあり、ここからさらに積極的に売り込むといった展開にもなりにくいところであり、下落しても下値は限定的なものとなりそうです。