それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は小幅まちまちでの引けとなっています。朝方は足ものとの経済に対する懸念から売り圧力が強まる場面となりましたが、コロナウィルスの治療薬の開発に対する期待感などから積極的に売り込む流れにはならず、引けにかけて押し目買いに押し戻されています。ダウはプラス圏での引けとなるなど、しっかりとした動きが展開されました。米国債利回りは10年債利回りが上昇基調を維持する一方、ドルは先安観測から上値を抑えられています。リスク回避的な動きが巻き戻さえたことで、円に対する売り圧力がくすぶる展開となっており、ドル円は104円台半ばでの推移となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きを見せるのではないでしょうか。米株はまちまちではありますが、引けにかけて持ち直す動きを見せており、リスク回避的な動きが巻き戻されています。さらにドル円の堅調地合いを好感して株式市場に買いの流れが意識されるのではないでしょうか。ただ、ここまでの上昇などを考えると、利食いの動きが入ってもおかしくないところであり、日中は伸び悩む展開となるのではないでしょうか。ドル円は比較的底堅い動きを見せていますが、ドルインデックスの軟調地合いを受けて上値の重い展開となりそうです。