それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく下落しての引けとなっています。朝方はリスク志向の動きが意識されてプラス圏での推移となりましたが、コロナウィルスの感染拡大や米上院決選投票などが意識されて急激に売り圧力を強め、ダウが一時30000ドルを割り込むなど、大幅下落となっています。売り一巡後は持ち直し基調が強まったものの、結局380ドル安水準での引けとなっています。30000ドルは維持されたものの、ここから再度割り込むといった動きになった場合は先行きに対する懸念が強まりそうです。為替相場はドルに対する買いが日中は意識されています。ただ、株価の戻りを受けてドルも上値を抑えられ、ドルインデックスは結局マイナス圏での引けとなっています。また、金が大幅上昇となるなど、市場全体としてはリスク回避的な動きが意識されたということができるでしょう。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が軟調地合いとなりそうです。ドル円は昨日の東京時間15時から大きな変化とはなっていませんが、ダウが大幅下落となっており、警戒感が強まりそうです。ドルに対する買い戻しの動きが強まるかどうかに注目が集まりそうですが、米国債利回りも上値の重さが意識される状況であり、やはり方向感としてはリスク回避的な方向に進みやすいのではないかと思われます。英首相がイングランド全土の都市封鎖を発表しており、コロナウィルスの感染拡大に対する警戒感が高まっています。経済に与える影響も無視できなくなる可能性があり、ここまでの上昇に対する調整の動きが強まる展開も頭に入れて対応したいところでしょう。