それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。ダウは朝方から前営業日終値を挟んでの動きとなっていましたが、引けにかけて上値を抑えられて小幅安での引けとなっています。ポジション調整の動きなどが意識されていますが、米次期政権の経済対策に対する思惑から様子見ムードが強まる状況ということができそうです。ベージュブックが公表されましたが、あまり材料視されていません。ただ、米国債利回りが調整の動きを強め、大きく低下しています。その一方でドルは堅調地合いとなっています。市場全体にポジション調整の動きが強まっているようにも感じる局面であり、この動きが継続するかどうかは注目でしょう。ドル円は103円台の後半での推移となるなど、底堅い動きが展開されています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が方向感の見えにくい展開となるのではないかとみています。米株は小幅まちまち、ドル円は底堅い動きといった状況であり、比較的株価も堅調な動きを見せる可能性が高そうですが、昨日までの上昇に対する調整の動きも意識されそうで、先行きに対する不透明感が高まりそうです。市場全体の様子見ムードが意識され、積極的には動きにくいところではないでしょうか。為替相場はドル円が上値の重い展開となるのではないかとみています。ドルインデックスは昨日堅調な動きを見せていますが、米国債利回りが大きく低下しており、それが嫌気される可能性は十分にありそうです。そうなればドルの上値が抑えられやすく、ドル円もじり安傾向となるのではないでしょうか。ただ、大きな動きにはなりにくいとみています。