それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は下落しての引けとなっています。朝方はバイデン次期大統領の経済対策に対する期待感などから買い意欲が強まり、ザラ場での史上最高値を更新する動きとなりました。また、パウエルFRB議長の講演でハト派的な政策に対する思惑なども下値を支えましたが、買い一巡後は利食い売りに上値を抑えられる展開となっています。期待感から上昇してきた相場であり、知ったらしまいといった動きとなる可能性は十分にありそうです。また、為替相場はドルが上値を抑えられる展開となっています。米国債利回りは上昇したものの、ドルに対する調整売り圧力が強まり、ドル円も軟調地合いです。104円を割り込み、一時103円台半ばまで押し込まれています。引けにかけて若干持ち直していますが、上値の重い展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が軟調地合いとなりそうです。ダウやドル円の下落が意識され、リスク回避的な動きが強まりそうです。ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されそうで、下げ幅を拡大する可能性もあるでしょう。ただ、米国の経済対策に対する動きなどはまだはっきりしないところであり、日中は様子見ムードが強まる可能性もあるでしょう。ポジション調整から上値は重そうですが、積極的に売り込まれるかは不透明です。為替相場も104円台回復はやや難しそうですが、103円台半ばから後半での動きは維持されるのではないでしょうか。