それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場はまちまちでの引けとなっています。コロナウィルスの感染拡大などの影響を懸念してダウが一時400ドル超の下げ幅となりましたが、バイデン政権の経済政策に対する期待感などから下値が支えられる展開となっています。結局ダウは30ドル安水準にまで持ち直して引けています。また、NASDAQなどは上昇しており、リスク回避的な動きは強まっていません。ただ、米国債利回りは大幅に下落するなど、調整の動きも散見されています。また、ドルは堅調地合いであり、安全資産への逃避行動がみられています。そうした中でドル円はNY時間朝方に104円を目指す動きとなりましたが、届かずに調整が入り103円台中盤から後半での推移となっています。横ばいでの動きが意識される展開となりました。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が底堅い動きを見せる可能性が高いのではないでしょうか。ダウはマイナス圏での引けとなっていますが、引けにかけて安値から大きく持ち直す動きを見せており、さらにドル買いが意識される中でドル円も底堅い動きが意識されています。リスク志向の動きが意識されやすい状況ではないかとみています。ただ、昨日の段階で日経平均は大きく上昇しているため、買いが続かない可能性は十分にあるでしょう。ドル円は目先は方向感の見えにくい展開が続くのではないでしょうか。株価が堅調地合いを維持すれば104円台も見えてきそうですが、大きな動きにはなりにくいとみています。