それでは、今日のFXの戦略を考えてみましょう。
まず昨日の動きですが、米国株式市場は大きく上昇しての引けとなっています。コロナワクチンの普及が拡大していることや、米新政権での追加の経済対策に対する期待感などが好感され、ダウは朝方から買い優勢の流れとなりました。買い一巡後も底堅い動きとなって日中は横ばいでの推移となりましたが、引けにかけて若干上値を抑えられています。とはいえ、ダウは470ドル高水準での引けとなりました。米国債利回りが上昇したことでドルに対する買いも意識され、ドル円は105円台での推移が継続しました。目先は105円を挟んでの動きですが、底堅い動きが意識されています。ただ、ユーロに対する売りが意識されたことで、クロス円が全体的に軟調となっています。
こうした動きを受けて、東京市場では日経平均が堅調な動きを見せるのではないでしょうか。昨日の上昇やダウやドル円が引けにかけて上値を抑えられたことは警戒されるところですが、ダウが470ドル高と大幅上昇となっていることを背景に、リスク志向の動きが意識されそうです。ドル円は105円上の水準が重く、やや警戒感が高まるところです。105円で支えられる動きとなれば買い安心感が広がりそうですが、なかなかそういった動きにもなりにくいところであり、日中は上値の重い展開となってもおかしくはなさそうです。ただ、積極的に売り込む展開にもなりにくく、105円を挟んでの動きとなるのではないでしょうか。